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私のお産体験記 ~たかがお産 されどお産~  【ムックマム2号より】

 私は、現在2人の子どもがいます。一人目は病院で産み、二人目は助産院で産みました。2回の出産を経験して感じたことを書いてみたいと思います。

 最初の出産の時は、特に何も考えず友達が産んだ病院、家から近い病院と言うだけで選びました。どの病院も妊婦のことを一番に考えるのが当たり前と思っていたので、お産はどこでしても同じだと思っていました。病院でマタニティクラスに出て出産に関するビデオを見せられたのですが、その内容は、私の思い描く出産に近いものでした。出産の雰囲気も、先生や看護婦さんの様子も。でも、実際はそれとは程遠く、ビデオと同じだったのは座位分娩という体位だけでした。それも、とっても腰が痛くて私にとってはひどいものでした。

 産後の授乳に関しても、ビデオを見ていて母乳で育てるのがあたり前と思っていたのですが、ミルクをバンバン飲ませるし、一生懸命搾った母乳は時間がたつと捨てられてしまいました。看護婦さんには母乳は冷蔵庫保存で1時間と言われていましたが、後でおっぱいケアーに詳しい人に聞いたら1日はもつといわれ、一生懸命だった分悔しい思いをしました。病院にいる間に育児も嫌になっていたように思います。

 とにかくそんな気持ちのせいか、子どももよく泣く子で1ヶ月くらいは楽しいなんて気持ちを味わうどころか、毎日泣きたい日々でした。それでも、しつこい性格で母乳育児を諦めず、縁があって詳しい人にも出会え、何とか1ヶ月かかって母乳中心にすることができました。里帰り出産だったので、1ヶ月検診を終えると、その頃住んでいた東京に戻りました。東京でも定期的におっぱいの調子を見てくれる相談所を紹介してもらい、いろいろトラブル続きでしたがなんとかやっていました。その相談所で、助産院での感動的なお産の話などを聞き、なんとなく次はそういうお産をしてみたいなと思ったりしていました。

 その後しばらくして2人目を妊娠した時、今度は是非助産院で産んでみたいと思いましたが、夫は危険だといって反対しました。私も最初は不安でしたが、病院と平行して検診を受けると聞いて安心しました。医者が一番と思っていましたから。夫をとにかく見学だけでもと助産院に連れて行き、話を聞いたり雰囲気を感じてもらったら、「いいんじゃない」の一言。すんなりと助産院での出産が決まりました。

 検診や教室で何回か助産院に通ううちに、病院と助産院では出産に関する考え方がずいぶん違うのに驚きました。病院ではどちらかというと先生の考えでお産が進み、助産院では、あくまで妊婦次第でした。産ませてもらうのと、自分で産むというくらい違っているのです。私も最初のお産の時は病院に任せていれば大丈夫、先生は妊婦を一番に考えてくれると信じていました。でも、助産院での出産を経験してみると自分で産むという大変な部分はありますが、病院では病院の都合に合わせて産まされたような気もして、人間というより物の扱いのような気さえしてきました。病院は基本的に一人の先生に対して妊婦の数が多いということもあるのでしょうが、もっと妊婦側の気持ちも理解してほしいものだと強く思います。(全部の病院がそうではないのでしょうが)

 助産院では、妊娠中結構注文がでました。1日何時間歩くとか,和食中心の食事とか、お菓子はなるべく食べないとかetc。それぞれの妊婦にあわせて相談にのってくれ、病院に比べるとずいぶん細かいアドバイスをしてくれました。現代の女性の生活は、自然分娩をするには適さないものらしく、「安産のためには多少努力が必要なのか」と思いながら、いろいろ試してみました。でも、どれも強制ではなく、本人次第。ただ、臨月にはいると体重のこと、むくみのこと、子宮口の状態についてなど結構厳しく言われていたように思います。

 病院で産んだときは、妊娠中のんきに構えていた私ですが、助産院で産んだときは、自分で産むという意識が大きかった分、出産を機に自分の体に関しても、ちゃんとむきあうことができました。結果は、大満足でした。特に、自分で取り上げた時の満足感は、苦しさを全て喜びに変えてくれたように思います。それに、病院では、切ることが妊婦のためみたいに言われている会陰切開も、助産院では切ってはいけないという事情もありますが、技術でうまく伸びるように保護してくれますし、何より、励ましが違いました。女性の体は女性でなくてはわからないことってあると思います。それを男性の産科の先生に求めるのも無理なのかもしれませんが、少しだけでも妊婦の気持ちを考えてくれれば、病院出産ももっと違ったものになるような気がします。

 出産は個人差があって、病院最先端の技術のなかで産むのが一番いい人もいると思いますが、その必要のない人は、せっかくの機会に自分のからだをよく知り、自然に任せて自分の力で産むという経験は、その後の人生にとても役立つと思います。私の場合はそうでした。助参院や助産婦さんのことをよく知れば、医療機関に頼らずに産むということがけっして怖いことじゃないということもわかると思います。医療機関の先生方の力も、もちろん必要です。何かあったとき、やっぱり医療の力はすごいと感じます。もっと両者が歩みよって出産に関わってくれたら、もっと楽しく安心して出産に望めるだろうと思います。これから、病院とか助産院などの枠がなくなって、どこで産んでも妊婦を一番に考えてくれるようになってくれればとても嬉しいのですが。そのためには、私たちが自分で産むという意識を持って、病院や助産院へこうしたい、ああしたいと言えることが大事なのだと思います。女性の地位の進歩が目覚しい世の中、お産に関しては、少し遅れてやっと自由になってきているような気がします。もっともっと自由に楽しいものになるのを願う私です。


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