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第14回 子育てもホリスティックに

 ひまわり歯科の鈴木公子先生よりご指名に預かりました小林あゆみです。公子先生はじめ角家純子さん、大塚誠之輔先生らも仲間である、学校給食と子どもの健康を考える会の新潟支部の事務局をやっています。支部の代表は関原芳夫先生。こちらの「友達の輪」に登場している人達がたくさんいますね。ちなみに埼玉支部の代表が黒沢誠人先生です。ご縁が深いのを感じます。

 この会の全国代表は『粗食のすすめ』でヒットを出した管理栄養士の幕内秀夫さんですが、幕内さんの説く食生活は、世にあまたある「○○式」とか「○○健康法」といった類のものではなく、誰もが純粋に合理的に勉強していけば辿りつくはずの日本の伝統食です。よく考えれば当たり前で単純なことなのですが、日本という土地で日本人という種族が生き残るにふさわしい食事は、当然、歴史の中でふるいにかけられてきたものに違いありません。時代によって変化していくものではあっても、いきなり現代栄養学という理論で切って貼ったようなものが馴染むわけがないのです。だって人間も自然の一部なのですから。

 ところが現代人の長所でもあり落とし穴でもある知性のおかげで、私達はこれまた、伝統食といえば理論的にああでこうでと頭で考えて食べ始めてしまいます。伝統が途切れてしまっている以上、それもやむを得ないのですが、本来、人間の体は自分に必要なものを知っているはず。塩分が足りなければ塩辛いものが欲しくなり、過ぎると水分を摂りたくなる。そんな誰もが経験のある単純な現象からもわかるように、その時その時、必要なものを必要なだけ要求するように体は出来ているんですね。

 それがわからなくなってしまった理由はいくつか考えられます。一つには今言った、頭で考えすぎる傾向。それから本能を狂わせる飲食物を毎日摂り過ぎていること。現代の食生活で最も注意したいのは砂糖と油だと思いますが、これらを摂り過ぎていると、もはや体の声に耳を傾けることはできません。しかし哀しいことに、今の子ども達のほとんどはこの状態です。

 先日、しっかり伝統食をしている家庭のお嬢さん(小学3年生)の笑えないけど笑っちゃう話を聞きました。我が家もそうですが、食生活に気を遣っているうちの子は、たまによそでいただく豪華なお菓子やご馳走に目がありません。彼女も例にもれず、お友達のお誕生会でその日は普段食べないご馳走にジュース、ケーキ、おやつ・・・とたっぷりいただいてきました。さらに、その家には遊ぶものといえばゲーム機しかなく、みんなで順番にゲームをして帰ってきたそうです。

 ところが、いつもは活発で動きのいい彼女が、うちに帰ってくると「今日はだるくて動けない。お手伝いもできない。何もする気がしない」と言って畳でごろごろしてしまったそうです。いつもは食べないものを食べ、いつもはやらないゲームに熱中して、調子が悪くなっちゃったんですね。
驚いたのはそのあとです。しばらくすると、今度はいきなり立ち上がり、「このまま寝ちゃったらダメになる。私、走る」と言って、座布団を重ねてその上で駆け足を始めたというのです。ヘンになってしまった体や心を調整しようとその子なりに考えたのでしょう。結局、30~40分走って納得したそうですが、座布団の上で大まじめに走っている9歳の子どもの姿を想像すると、可笑しいけれど、笑うに笑えないものがありますね。

思うに、今の子ども達は、本当はみんな彼女のように走りたいのではないでしょうか。走って自分の中の不健全さを調整したいはずだと思うのです。でも自分の中で起こっている異常さが慢性化していて、もはやヘンだとも感じられなくなっているのではないでしょうか。彼女の場合は不快や不調という形で異常を感じ、それを解消したいという欲求が起きてきたけれど、毎日のようにスナック菓子、アイス、ジュース、牛乳、そして油と砂糖の多い食事をし、さらにテレビ、ビデオ、ゲーム漬けという生活では、体や心が深いところで感じている欲求不満(本来必要なものが満たされていないことによる)に気付くこともできなくなってしまいます。これは子ども自身にとっても苦しいはず。でも、その苦しさを表現できず、自分の中に溜め込んでいるような気がします。

ノンキなのは親達で、そういう生活を子どもに与えておきながら「だらだらしている、やることをやらない、勉強しない、手伝いしない、物を大事にしない、食事をちゃんと食べない、病気ばかりしている・・・」とこぼしています。子どもがそうなってしまうのは当然なのに、自分に原因を見つけられないでいるのですね。

そんなわけで学校給食と子どもの健康を考える会では、子ども達の食環境がもっといいものになるようにと運動をしています。食は体を作るものであるとともに心の基盤でもあり、安定した生活を築いていくもとともなるものだからです。食をきちんと押えていれば、すべてがおのずから整っていくからです。

ところで、私が関わっている他の活動に、『ムックマム』という会報の発行があります。これは自然派のお母さん・お父さん仲間で発行している情報誌で、「子どもが育つ環境を考えよう」というコンセプトで5年前に始めました。食の問題をはじめ、遊び、暮らし、心、環境、教育、医療、代替療法、社会問題など幅広く扱っています。
この世のすべての事象が子どもの成長に関わるものである以上、大人達が広くさまざまな問題に関心を持ち、目先の事象を超えた物の見方と地に足ついた思考方法を持つことは大切という思いから、『ムックマム』の子育ても、まるごと全体=ホリスティックを目指しています。ホリスティック医学というのは、本来、肉体も精神も霊も含めて人間が存在し、過去世も死後も含めた自分という認識に立つところから始まるものと理解していますが、子育てもまた、肉体・精神・霊のすべてを育むようはからい、前世から来世にわたる中での今現在の子どもという視点を持つことから始めたいと思うのです。『ムックマム』はまだまだ未熟ですが、そうした視点に立ちつつ、現実の具体的な一つひとつの問題に対して真剣に考える場になるよう努めています。

学校給食と子どもの健康を考える会、『ムックマム』についてお問い合わせのある方はご連絡下さい。 小林あゆみ


※ワールドホリスティックHP http://www.wha-japan.com/ の「友達の輪」のコーナーに掲載分

2003年10月1日

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